TQQQやレバナスを持っていると、暴落のニュースが流れた瞬間に「今こそ買い増しのチャンス?」「いや、もっと下がるかも」と気持ちが大きく揺れますよね。値動きが2倍・3倍になるレバレッジ型は、暴落時に買い増しすれば大きく報われることもあれば、買い増したお金がほとんど消えることもある商品です。
私も50代で新NISAを使ったインデックス投資を土台にしながら、2024年ごろにはTQQQを含むレバレッジ型ETFも持っていました。そのとき実感したのは、レバレッジ型の暴落は「数字で知っている」のと「自分のお金で体験する」のとでは重さがまるで違うということです。
この記事では、過去5回の暴落で「高値でホールドした100万円がいくらになったか」、そして「資産が減っていく中で買い増しを続けた人の資産と気持ちがどう動いたか」を、実データにもとづく試算で見ていきます。そのうえで、TQQQ・auAMトリプル・レバナスで暴落時に買い増しするときの投入資金の目安とルールを解説します。
- TQQQ・auAMトリプル・レバナスの違いと注意点
- 暴落時にホールドしたときのリアルな資産額
- 資産が減る中で買い増しする現実と気持ち
- レバレッジ型の投入資金の目安と買い増しルール
結論(先に3行で)
- 高値でホールドした100万円は、2022年の下落で3倍型が約22万円、ITバブル崩壊では約150円に。レバレッジ型には「二度と戻らない」可能性があります。
- 暴落時の買い増しは、V字回復なら大きく効く一方、買い増し直後にさらに半分以上下がるのがふつう。底では買い増ししなかった人より資産が少なくなる時期もあります。
- レバレッジ型は資産全体の1割以内にとどめ、待機資金は倍率で割り、判断ラインは3倍なら−30%・−50%・−70%と深めに。主役はあくまで新NISAの1倍インデックスです。
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TQQQ・レバナスを暴落時にホールドした現実

まずは、TQQQ・auAMトリプル・レバナスがどんな商品かを確認し、暴落時に「持っているだけ」で資産がどこまで減るのか、そしてその中で買い増しを続けるとどんな気持ちになるのかを見ていきます。
TQQQ・auAMトリプル・レバナスの違い
今回取り上げるのは、値動きが2倍・3倍になる代表的なレバレッジ型の商品です。S&P500やオルカンのような「ふつうの(1倍の)インデックス投資」とは、暴落時の下がり方がまったく違います。
まずは今回比べる3つの商品を確認しておきましょう。どれもアップルやエヌビディアなどが入るナスダック100指数の「1日の値動き」の2〜3倍を目指す商品です。
| 商品 | 倍率 | 為替ヘッジ | 年間コスト | 新NISA |
|---|---|---|---|---|
| TQQQ(米国ETF) | 3倍 | なし(ドルで保有) | 経費率0.82% | 対象外 |
| auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無し | 3倍+為替 | なし | 信託報酬0.4334% | 対象外 |
| 楽天レバナス | 2倍 | あり | 信託報酬0.77% | 対象外 |
| iFreeレバナス | 2倍 | あり | 信託報酬0.99% | 対象外 |
※2026年9月時点の各社公表資料より。auAMトリプルは2026年10月15日設定予定のため運用実績はありません。
auAMトリプル・NASDAQ100の仕組みや買い方は、auAMトリプル・NASDAQ100とは?TQQQとの違い・買い方・注意点でくわしく解説しています。
いちばん大事なのは、レバレッジ型はどれも新NISAの対象外という点です。つみたて投資枠でも成長投資枠でも買えないので、買い増しは特定口座で行い、利益には約20%の税金がかかります。
もう一つ知っておきたいのが、レバレッジ型の世界でいう「逓減(ていげん)」です。レバレッジ型では上がったり下がったりをくり返すうちに、値段がじわじわ目減りする現象を指します。指数が元の値段に戻っても、3倍型だけは元に戻らない、ということが起きるのです。
反対に、上がる日が続く相場では、毎日の複利が味方をして3倍以上に増えることもあります。例えば2023年は、ナスダック100が1年で約54%上がったのに対し、TQQQは約198%上がりました。つまり、レバレッジ型で逓減を避けて逓増的に増やせるかどうかは「どんな形の相場を買うか」しだいということです。

パパ、3倍のやつなら、暴落したときに買えば3倍もうかるんでしょ?

もうかるときは本当に大きいんだ。でも、ダラダラ下がる相場だと、買い増したお金がほとんどなくなることもある。まずは持っているだけでどれだけ減るのか、実際のデータで見てみようね。
暴落時にホールドしたら資産はいくら減るか
買い増しの前に、まずは「何もせずに持ち続けた(ホールドした)だけ」で資産がどこまで減るのかを見ておきましょう。暴落前の高値の日に、それぞれの商品を100万円持っていた場合の試算です。
| 暴落 | 商品 | 底での資産 | 底までの期間 | 100万円に戻るまで |
|---|---|---|---|---|
| 関税ショック2025年2月〜 | 1倍 | 約75万円 | 約2か月 | 約5か月 |
| レバナス(2倍) | 約58万円 | 約2か月 | 約5か月 | |
| 3倍型 | 約42万円 | 約2か月 | 約6か月 | |
| コロナショック2020年2月〜 | 1倍 | 約69万円 | 約1か月 | 約4か月 |
| レバナス(2倍) | 約48万円 | 約1か月 | 約4か月 | |
| 3倍型 | 約30万円 | 約1か月 | 約5か月 | |
| 利上げ局面2021年11月〜 | 1倍 | 約75万円 | 約13か月 | 約1年半 |
| レバナス(2倍) | 約36万円 | 約13か月 | 約2年7か月 | |
| 3倍型 | 約22万円 | 約13か月 | 約2年6か月 | |
| リーマンショック2007年10月〜 | 1倍 | 約38万円 | 約1年1か月 | 約5年4か月 |
| レバナス(2倍) | 約16万円 | 約1年4か月 | 約4年10か月 | |
| 3倍型 | 約4万円 | 約1年4か月 | 約6年2か月 | |
| ITバブル崩壊2000年3月〜 | 1倍 | 約19万円 | 約8年8か月 | 約14年8か月 |
| レバナス(2倍) | 約8,000円 | 約9年 | 約24年 | |
| 3倍型 | 約150円 | 約9年 | 2026年9月時点でも約33万円 |
※1倍と3倍型は円建て(為替ヘッジなし)、レバナスは為替ヘッジあり。FREDのナスダック100指数・ドル円・米政策金利をもとにした日次の独自試算で、実在ファンドの運用実績ではありません。税金・手数料は考慮していません。
数字だけでも十分こわいのですが、金額を自分の資産に置きかえると、痛みはもっと具体的になります。例えば、コツコツ育てた500万円を2021年11月の高値で持っていたとしましょう。2022年12月の底では、1倍なら約376万円(−124万円)、レバナスなら約178万円(−322万円)、3倍型なら約109万円(−391万円)です。新車1台分のお金が、1年ほどで消えていく計算になります。
図1:毎月初めの資産額。1倍と3倍型は円建て、レバナスは為替ヘッジあり(日次の独自試算。日次の底は3倍型で約21.7万円)
グラフを見ると分かるとおり、3倍型は1年あまりで8割近く減り、そこから元の100万円に戻るまでさらに1年半ほどかかりました。しかも、下がる途中には何度も「戻りかけてはまた下がる」場面があります。2022年3月から4月にかけて一度大きく戻したあと、5月から7月にかけて再び急落しているのが分かるはずです。
さらにITバブル崩壊では、3倍型の100万円がほぼゼロ(約150円)になり、26年たった今でも元の金額に戻っていません。1倍なら「時間をかければいつか戻る」が通用してきましたが、レバレッジ型のホールドには「二度と戻らない」可能性があるということです。

500万円が109万円……。パパ、それってお家の車が1台なくなっちゃうくらい?

そうだね。しかもそれが1年くらいかけて、毎日少しずつ減っていくんだ。パパも2024年ごろTQQQを含むレバレッジ型ETFを持っていたけど、値動きの激しさは想像以上だったよ。数字で知っているのと、自分のお金で体験するのとでは、重さがまるで違うんだ。
資産が減る中で買い増しする現実と気持ち
では、そのように資産が減っていく中で、ルールどおりに買い増しを続けるとどうなるのでしょうか。「3倍型を300万円持っていて、待機資金60万円を−30%・−50%・−70%の3段階で入れた人(ルールの詳細は後半で解説)」の2022年を、月ごとの実際の資産額で追いかけてみます。
| 時期 | 出来事 | 資産合計(待機資金を含む) | このときの気持ち(よくある例) |
|---|---|---|---|
| 2021年11月 | 高値。3倍型300万円+待機資金60万円 | 360万円 | 「まだまだ上がりそう」 |
| 2022年3月 | −30%を超えて1回目の買い増しを開始 | 231万円 | 「安く買えるチャンスだ」と少しワクワク |
| 2022年5月 | −50%を超えて2回目の買い増しを開始。1回目の買値からさらに大きく下落中 | 207万円 | 「1回目は早すぎた」と後悔。仕事中もアプリが気になる |
| 2022年7月 | 資産が当初の半分以下に | 150万円 | 「210万円も減った」。眠りが浅くなる |
| 2022年10月 | −70%に届き3回目の買い増しを開始 | 139万円 | 「このお金も消えるかも」。ボタンを押す手が重い |
| 2022年12月末 | 底。待機資金は使い切り | 約101万円 | 「買い増ししなければ125万円残っていたのに」。売りたくなる一番の山場 |
| 2024年2月 | 元の360万円を回復 | 376万円 | 「あのとき売らなくてよかった」 |
| 2024年12月 | 回復後も上昇 | 587万円 | 買い増ししなかった場合は439万円 |
※3倍型(auAMトリプル相当・為替ヘッジなし)の日次試算をもとに、毎月初めに下落率を確認して各段階の金額を3か月に分けて投入した場合。気持ちの欄はよくある心理の例です。
この表でいちばん伝えたいのは、買い増しした直後に、さらに大きく下がるのがふつうということです。試算では、1回目の買い増しのあと3倍型はさらに約62%、2回目のあともさらに約56%、3回目のあとでもさらに約27%下がりました。「安く買えた」と思った値段が、数か月後にはまだ高かったことになるわけです。
そして、底の時点では買い増しをした人のほうが、しなかった人より資産が少ないという逆転が起きます。待機資金をすべて入れたのに、その分まで一緒に減っているからです。ここで「ルールなんて守らなければよかった」と感じて売ってしまうと、損失だけが確定してしまいます。実際、この人が報われたのは底から1年以上たってからでした。
行動経済学では、人は同じ金額でも「得したうれしさ」より「損した痛み」を2倍ほど強く感じると言われています。資産が毎月数十万円ずつ減っていく中で、さらにお金を入れる決断は、頭で分かっていても心がついてきません。暴落時の買い増しは、知識よりも気持ちの勝負なのです。
- レバレッジ型の金額は「ゼロになっても生活も気持ちも崩れない額」にする
- 買い増しのルールを紙に書き、家族にも伝えておく(その場で考えない)
- アプリを見るのは月1回の確認日だけにする
- 底の時点で「買い増ししなかったほうが多かった」と感じるのは想定内だと知っておく

買い増ししたのに、しなかった人より減っちゃう時期があるなんて……。私だったら絶対に売っちゃいそうです。

その気持ちが自然なんだよ。だからこそ、レバレッジ型は金額を小さくしておくんだ。小さな金額なら、同じ−70%でも落ち着いてルールを守れる。買い増しを成功させるいちばんのコツは、実は「最初に入れすぎないこと」なんだよ。
TQQQ・レバナスの暴落時の買い増し戦略
ここからは、暴落時に段階的に買い増しした場合の試算と、レバレッジ型ならではの投入資金の目安・ルールを解説します。1倍のインデックスよりも「少なく・深く・ゆっくり」が基本です。

レバレッジ型で暴落時に買い増しした試算
過去の暴落で、1倍のナスダック100・2倍のレバナス(為替ヘッジあり)・3倍型(auAMトリプル相当、為替ヘッジなし)の3つを比べました。条件は次のとおりです。
| 暴落(期間) | 商品 | 商品の最大下落 | 積立のみ | 段階投入 | 最初に一括 |
|---|---|---|---|---|---|
| リーマンショック2007年10月〜2010年10月/自己資金150万円 | 1倍 | −62% | 157万円 | 153万円 | 145万円 |
| レバナス(2倍) | −84% | 205万円 | 234万円 | 191万円 | |
| 3倍型 | −96% | 204万円 | 221万円 | 176万円 | |
| 利上げ局面2021年11月〜2024年11月/自己資金147万円 | 1倍 | −25% | 212万円 | 229万円 | 236万円 |
| レバナス(2倍) | −64% | 213万円 | 253万円 | 214万円 | |
| 3倍型 | −78% | 293万円 | 378万円 | 301万円 | |
| ITバブル崩壊2000年3月〜2003年3月/自己資金147万円 | 1倍 | −80% | 110万円 | 88万円 | 84万円 |
| レバナス(2倍) | −99% | 86万円 | 52万円 | 51万円 | |
| 3倍型 | −99.9% | 74万円 | 38万円 | 38万円 |
※自己資金=3年分の積立+待機資金36万円。1倍と3倍型は円建て(為替ヘッジなし)。商品の最大下落は期間中の高値からの下落率。過去データによる独自の試算で、実在ファンドの運用実績ではありません。
図2:同じ自己資金で比べた「段階投入」と「積立のみ」の差。棒は上から1倍・レバナス2倍・3倍型(ITバブルのみ期間2000〜2003年、関税ショックは2026年9月まで)
結果は、暴落の形によってはっきり明暗が分かれました。
まず、利上げ局面(2022年の下落)のように1〜2年で底を打って戻った暴落では、レバレッジ型の段階投入がとてもよく効いています。3倍型は、積立のみの293万円に対して段階投入は378万円と、同じ自己資金で約85万円も多くなりました。深く下がったところで多めに買った分が、回復時に3倍の勢いで増えたからです。コロナショック(2020年)や関税ショック(2025年)でも、3倍型の段階投入は積立のみより13万〜17万円ほど上回りました。
一方で、ITバブル崩壊のように2年以上かけてダラダラ下がった暴落では、段階投入が裏目に出ました。3倍型は高値から約99.9%下がり、−30%・−50%・−70%で入れたお金もその後さらに9割以上減ったためです。段階投入の38万円は、積立のみ(74万円)の約半分。途中では、資産が自己資金のわずか6%ほどまで落ち込む時期もありました。
もう一つの気づきは、レバナス(2倍・為替ヘッジあり)と3倍型(為替ヘッジなし)の差です。2022年は円安が大きく進んだため、ヘッジなしの3倍型はその恩恵を受けましたが、ヘッジありのレバナスは受けられませんでした。為替ヘッジの有無でも、暴落時の成績は変わるということです。

同じ買い増しなのに、プラス85万円のときもあれば、半分になっちゃうときもあるんですね……。

そうなんだ。しかも、今の暴落がどっちの形になるかは、始まった時点では誰にも分からない。だからレバレッジ型は、1倍より慎重なルールにしておく必要があるんだよ。
なお、auAMトリプル・NASDAQ100で毎月積み立てた場合の、過去40年分の最悪・最高パターンはauAMトリプル・NASDAQ100の積立シミュレーションでくわしく計算しています。
レバレッジ型の投入資金の目安とルール
試算の結果をふまえて、レバレッジ型で暴落時に買い増しするときのルールをまとめます。ポイントは1倍よりも「少なく・深く・ゆっくり」です。
レバレッジ型は資産全体の1割以内に
まず大前提として、レバレッジ型の合計は投資資産全体の5〜10%までにとどめます。例えば投資資産が500万円なら、25万〜50万円が上限です。暴落時の買い増しも、この上限の中で行います。上限に達していたら、いくら安くなってもレバレッジ型は買い増ししません。
待機資金は倍率で割って考える
レバレッジ型に回す待機資金は、1倍のときの金額を倍率で割った額を目安にします。1倍なら36万円入れるつもりだった場合、2倍のレバナスなら18万円、3倍型なら12万円です。こうすると、指数に対する実質的な投資額(値動きの大きさ)が1倍のときとほぼ同じになり、ITバブルのような最悪の暴落でも傷を浅くできます。
| 商品の種類 | 待機資金の目安(1倍で36万円の場合) | 1回目 | 2回目 | 3回目 |
|---|---|---|---|---|
| 1倍(S&P500・オルカンなど) | 36万円 | −10%で20% | −20%で30% | −30%で50% |
| 2倍(楽天・iFreeレバナスなど) | 18万円 | −20%で20% | −40%で30% | −60%で50% |
| 3倍(TQQQ・auAMトリプル) | 12万円 | −30%で20% | −50%で30% | −70%で50% |
※下落率は、その商品自身の直近の高値からの下落率。あくまで一般的な目安です。
判断ラインを深くして月1回だけ確認する
レバレッジ型は値動きが大きいので、1倍と同じ−10%や−20%を基準にすると、ちょっとした調整のたびに買い増しすることになってしまいます。3倍型なら−30%程度の下落はほぼ毎年のように起きるため、判断ラインは倍率に合わせて深くします。確認は1倍と同じく月1回、1つの段階に届いたら3か月に分けて入れるのも同じです。
戻ったら利益を1倍へ移す
レバレッジ型で買い増しした分が回復して利益が出たら、増えた分を1倍のインデックスへ移す(リバランスする)のがおすすめです。レバレッジ型の比率が上限の10%を超えたときが一つの目安。こうしておけば、次の暴落で利益がまるごと消えてしまうのを防げます。

パパのおすすめは、暴落時の買い増しの主役はあくまで1倍のインデックスにすること。レバレッジ型は「なくなっても笑える金額」だけにして、ルールどおりに少しずつ、が大事なんだよ。
TQQQ・レバナスに関するよくある質問(FAQ)
Q1. TQQQやレバナスを新NISAで買い増しできますか?
A. できません。TQQQ・auAMトリプル・楽天レバナス・iFreeレバナスなどのレバレッジ型は、つみたて投資枠・成長投資枠ともに対象外です。特定口座で買うことになり、利益には約20%の税金がかかります。新NISAで買い増しするなら、S&P500や全世界株式(オルカン)などの1倍のインデックス投資信託を成長投資枠で買うのが基本です。
Q2. 暴落時に買い増すなら、TQQQとauAMトリプルのどちらがいいですか?
A. どちらもナスダック100の1日の値動きの3倍を目指す点は同じです。auAMトリプルは円のまま100円から買えて、信託報酬も年0.4334%とTQQQの経費率0.82%より低めなので、少額ずつ段階的に買い増すのに向いています。ただし2026年10月15日設定の新しいファンドで運用実績はありません。長い実績や、市場が開いている間のリアルタイム売買を重視するならTQQQが候補になります。
Q3. レバナス(2倍)なら3倍型より暴落に耐えやすいですか?
A. 下がり方は3倍型より小さくなりやすいですが、安心とは言えません。試算では2022年の下落でレバナスは約64%、ITバブル崩壊では約99%下がりました。また、レバナスは為替ヘッジありなので、2022年のように円安が進んだ場面ではその恩恵を受けられませんでした。倍率が低くても、金額は小さくしておくのが基本です。
Q4. 暴落中にレバレッジ型を売って損切りしたほうがいいですか?
A. 暴落の最中に感情で売ると、その後の回復を取り逃がしやすくなります。試算でも、2022年の底で売っていたら損失だけが確定し、その後の回復は受け取れませんでした。一方で、生活費に影響するほどの金額を入れてしまっている場合は、暴落が落ち着いたタイミングで資産全体の1割以内まで減らすのも選択肢です。売るかどうかも、事前に決めたルールで判断しましょう。
Q5. 1倍のインデックスとレバレッジ型、暴落時はどちらを先に買い増しすべきですか?
A. 1倍のインデックスが先です。新NISAの成長投資枠で非課税のまま買い増しでき、長い目で見れば高値を取り戻してきた実績があるからです。1倍の暴落時の買い増しルールは暴落時の買い増し戦略|投入資金の目安と頻度・逓増積立のやり方でくわしく解説しています。レバレッジ型は、そのうえで余ったお金を少しだけ、という順番を守りましょう。
TQQQ・レバナスの暴落時は少額とルールで
TQQQやレバナスで暴落時に買い増しできるかどうかは、相場を読む力よりも、最初に入れすぎないことと、決めたルールを気持ちに負けずに守れるかで決まります。この記事のポイントを振り返っておきましょう。
- TQQQ・auAMトリプル・レバナスはどれも新NISA対象外。買うなら特定口座で
- 高値でホールドした100万円は、2022年の下落で3倍型が約22万円、レバナスが約36万円に
- ITバブル崩壊では3倍型がほぼゼロになり、26年たっても元に戻っていない
- V字回復なら段階的な買い増しが大きく効く一方、ダラダラ下がる暴落では裏目に出る
- 買い増し直後にさらに半分以上下がるのはふつう。底では買い増ししなかった人より資産が少ない時期もある
- レバレッジ型は資産全体の1割以内、待機資金は倍率で割り、判断ラインは深めに
- 回復して利益が出たら1倍のインデックスへ移す
レバレッジ型は、うまくいけば資産を大きく押し上げてくれる一方で、暴落時には心まで削ってくる商品です。だからこそ、主役は新NISAの1倍インデックス、レバレッジ型は「ゼロになっても笑える金額」だけという順番を守りましょう。そのうえでルールを紙に書いておけば、次の暴落もきっと落ち着いて迎えられるはずです。

レバレッジ型で大事なのは、大きくもうけることより「大きく負けないこと」なんだ。金額を小さくして、ルールを決めて、あとは時間を味方につけようね。

ぼくはまず、お年玉で1倍のインデックスから始めてみる!レバレッジはそのあとにするね。
新NISAの土台づくりと、少額のレバレッジ型を1つの口座で
- メリット:新NISAの1倍インデックスも、auAMトリプルやレバナスなどの投資信託も、同じネット証券の口座でスマホから管理できる
- 正直なデメリット:レバレッジ型は新NISA対象外なので特定口座での購入になる。クレカ積立やポイント投資の対象になるかは、商品や証券会社ごとに違う
- こんな人におすすめ:まず新NISAで資産の土台をつくり、そのうえで少額だけレバレッジ型を試してみたい人
※口座開設・維持費は無料です(各社公式サイトより)
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