「TQQQやSOXLみたいなレバレッジETF、実際に持っている人は結局もうかってるの?」――この記事では、ワッシーが実際に保有しているレバレッジETF7銘柄の運用実績(損益)を、証券口座の数字そのままで公開します。
合計は+4,214ドル(+43.6%)のプラス。でも中身は7銘柄中4銘柄がマイナスで、米国債3倍のTMFは逓減+株式併合を経て半分以下の塩漬け、テスラ2倍のTSLLは最高値で売っていれば+800ドルだったのに、今は赤字です。この記事は、そんなワッシー自身の失敗と反省の記録です。
この記事は、ワッシーの過去の投資判断の反省記録です。レバレッジETFをすすめる記事ではありません。
レバレッジETFは1年で−80%前後まで下がることもある、上級者向けの商品です。とくに投資を始めたばかりの方は、あまり参考にせず、まずは新NISAでのインデックス投資を優先してください。
この記事の結論(先に3行で)
- レバレッジETF7銘柄の合計は+43.6%。ただし利益のほぼ全部がTQQQ頼みで、TQQQを除くと−5.9%のマイナス
- 米国債3倍のTMFは逓減と1対10の株式併合を経て−51%の塩漬け。テスラ2倍のTSLLは最高値から約76%下落し、+800ドルの含み益が消えた
- 負けている銘柄はいくつか売却して清算する予定。レバレッジETFは資産の1割以内、主役は新NISAの1倍インデックスがワッシーの結論

パパ、3倍のやつってずっと持ってたらお金持ちになれるの?

いい質問だね。じつはパパも、うまくいった銘柄より失敗した銘柄のほうが多いんだ。今日はその失敗をぜんぶ正直に見せながら、どうすればよかったのかを一緒に考えてみよう。
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レバレッジETF7銘柄の運用実績【損益を公開】
まずは結果から。ワッシーが米国株口座で持っているレバレッジETF(と比較用のTLT)の一覧です。
保有銘柄と損益の一覧
| 銘柄 | 口数 | 取得額($) | 評価額($) | 損益($) | 損益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| TQQQ ナスダック100×3倍 | 124 | 5,125.58 | 9,605.04 | +4,479.45 | +87.4% |
| SOXL 米国半導体株×3倍 | 7 | 201.42 | 1,029.00 | +827.57 | +410.9% |
| EDC 新興国株×3倍 | 13 | 394.94 | 1,022.58 | +627.63 | +158.9% |
| TSLL テスラ個別株×2倍 | 30 | 308.82 | 267.60 | −41.22 | −13.3% |
| TLT 米国債20年超×1倍 | 2 | 202.49 | 156.46 | −46.03 | −22.7% |
| INDL インド株×2倍 | 7 | 337.06 | 280.28 | −56.78 | −16.8% |
| TMF 米国債20年超×3倍 | 58 | 3,088.43 | 1,512.06 | −1,576.37 | −51.0% |
| 合計(7銘柄) | − | 9,658.74 | 13,873.02 | +4,214.25 | +43.6% |
※ワッシーの証券口座の保有画面より(2026年9月29日の米国市場終値ベース・ドル建て)。損益は為替を含まないドル建ての評価損益です。
ちなみにレバレッジETFとは、株価指数などの1日の値動きの2倍・3倍になるように作られたETF(上場投資信託)のこと。たとえばTQQQは、ナスダック100指数が1日で1%上がれば約3%上がり、1%下がれば約3%下がります。
損益をグラフで見るとこうなる
銘柄別の評価損益(ドル建て)。緑=プラス、赤=マイナス
ひと目でわかるとおり、TQQQの+4,479ドルが飛び抜けています。逆にTMFの−1,576ドルも大きく、この2つで全体の成績がほぼ決まっている形です。
勝ち組はTQQQ・SOXL・EDCの3銘柄
TQQQ(ナスダック100の3倍)は取得額5,125ドルが9,605ドルになり+87.4%。保有額が一番大きいので、利益額もダントツです。
SOXL(米国半導体株の3倍)は取得額201ドルが1,029ドルで+410.9%。金額は小さいものの、約5倍になりました。AIブームで半導体株が強かったことが大きな理由です。
EDC(新興国株の3倍)も取得額395ドルが1,023ドルで+158.9%と、しっかりプラスです。
負け組はTMF・TLT・INDL・TSLLの4銘柄
一番の痛手はTMF(米国債20年超の3倍)。取得額3,088ドルが1,512ドルになり−51.0%、金額にして−1,576ドルです。そのほか、INDL(インド株の2倍)が−16.8%、TSLL(テスラ株の2倍)が−13.3%、比較用に持っている1倍のTLTも−22.7%となっています。
TQQQを除くと−5.9%という現実
ここがいちばん伝えたいポイントです。TQQQ以外の6銘柄だけで計算すると、取得額4,533ドルに対して評価額4,268ドル。約−265ドル(−5.9%)のマイナスになります。
つまり「レバレッジETFをいろいろ持ったら全体でもうかった」のではなく、当たった1銘柄がほかの負けを全部カバーしてくれただけというのが実態です。どの銘柄が当たるかは事前にはわからないので、ここにレバレッジ投資のむずかしさがあります。

えっ、合計はプラスなのに、TQQQ以外はマイナスなんですか…? ぜんぶ勝ってるのかと思ってました。

そうなんだよ。合計の数字だけ見ると成功に見えるけど、中身を分けてみると「たまたま1つが大当たりした」だけなんだ。まずは、どうしてこんなに差がついたのかを最新のニュースで見てみよう。
なぜ差がついた?TQQQ・EDCが好調でINDLが不調な理由【2026年最新】
同じレバレッジETFでも、元になる指数(中身)が何かで結果はまったく変わります。2026年9月時点の最新情報をもとに、好調な銘柄と不調な銘柄の理由を整理しました。
| 銘柄 | 中身 | 過去1年の トータルリターン | いちばんの理由 |
|---|---|---|---|
| TQQQナスダック100×3倍 | 米国の大型ハイテク100社 | +54.15% | AI関連企業の好決算と、ナスダックの過去最高値更新 |
| EDC新興国株×3倍 | 台湾・韓国・中国などの新興国株 | +61.07% | TSMC・サムスン・SKハイニックスなどAI半導体株の急騰 |
| INDLインド株×2倍 | インドの大型・中型株 | −22.02% | 海外投資家の記録的な売り越し・原油高・ルピー安 |
※過去1年のトータルリターン(分配金込み・ドル建て)。出典:stockanalysis.com(2026年9月時点)
TQQQが好調な理由:ナスダック100が「AI相場」の主役だから
TQQQの中身であるナスダック100は、エヌビディア・マイクロソフト・アップル・メタなどAIで稼ぐ米国の巨大ハイテク企業が中心です。2026年も「AIで本当にもうかっている会社」に世界中のお金が集まりました。
- 決算が強い
2026年1〜3月期の決算では、米国企業の84%が利益で予想を上回り、2021年以来の高い割合に(FactSet調べ)。とくに半導体・ハイテクが相場を引っぱりました。 - 暴落からの急回復
3月は中東情勢の悪化と原油高で大きく下げましたが、4月にナスダック100は1か月で+15.7%と、2002年10月以来の大幅上昇を記録しました。 - 過去最高値を更新
9月にはナスダック総合指数が2日連続で過去最高値を更新(9月22日終値27,244)。AI関連株と半導体株の上昇が続いています。
つまりTQQQは、「長期で右肩上がり」+「強い上昇トレンド」という、レバレッジETFにとって一番いい条件がそろっていたわけです。ただし過去1年の中でも、安値37.32ドルから高値88.09ドルまで2倍以上の幅で上下しています。好調な銘柄でも、値動きの激しさは変わりません。
EDCが好調な理由:「新興国株」の中身はAI半導体株だった
EDCは「新興国株の3倍」ですが、実は中身の多くが台湾・韓国の半導体株です。2026年5月時点で、新興国株指数(MSCIエマージング・マーケット指数)に占めるTSMCの比率は約14.2%と、インド全体(約11.9%)を上回りました。7月にはTSMC・サムスン電子・SKハイニックスの3社だけで指数の30%超を占めています。
AI向けの半導体やメモリの需要が爆発的に増え、韓国のKOSPI指数は1年で+80%超(2026年5月時点)の急上昇。その結果、EDCは過去1年で+61.07%と、TQQQを上回る成績になりました。
「新興国に広く分散」しているつもりでも、実際は台湾と韓国のAI半導体株への大きな賭けになっています。
2026年7月にはKOSPIが6月の高値から約20%下落する場面もありました。半導体の相場が崩れると、3倍のEDCは一気に下がるリスクがあります。
INDLが不調な理由:インド株は2011年以来の不振
一方、インド株の2倍をめざすINDLは過去1年で−22.02%。インドの代表的な株価指数Nifty50は、2026年は年初から約13%下落し(9月29日時点)、2011年以来、15年ぶりの悪い年になりそうだと報じられています。理由は大きく4つです。
- 海外投資家の記録的な売り越し
2026年は8月までに海外投資家が約246億ドルも売り越し。お金がインドから、AI半導体で盛り上がる台湾・韓国や米国へ流れました。 - 原油高
中東情勢の悪化で原油価格が高騰(ブレント原油は4月に一時126ドル台、9月も100ドル前後)。原油の多くを輸入に頼るインドには、物価高と企業の利益圧迫というダブルパンチです。 - ルピー安
インドルピーは1ドル=95〜96ルピー前後と過去最安値圏。ドル建てのINDLは、株安に通貨安が重なって下げが大きくなります。 - IT株の不振
AIの普及で「ITアウトソーシング(外注)の仕事が減るのでは」という不安から、インドのIT株指数は20%超下落しました。
さらにINDLは2倍のレバレッジなので、ジリジリ下がる相場では逓減も効いてきます。「人口が増えて成長する国だから、いつか上がるはず」という長期の期待と、「2倍で持ち続けて報われるか」は別の話だと痛感しました。

インドって人がいっぱいいて、これから伸びる国なんでしょ? なのに下がっちゃうの?

国が成長することと、株価がその年に上がることは別なんだよ。世界のお金は「今いちばん稼いでいるところ」に集まりやすいから、2026年はAIの半導体がある台湾や韓国、米国にお金が流れたんだ。だから1つの国だけに、しかも2倍で賭けるのはむずかしいんだね。
【失敗①】TMFは塩漬け…逓減と株式併合のダブルパンチ
TMFは「米国の20年超の長期国債」の値動きの3倍をめざすETFです。金利が下がれば大きく上がると考えて買いましたが、結果は取得額の半分以下。売るに売れない、いわゆる塩漬け状態になっています。
TMFは2020年の高値から9割以上下落
TMFの価格は、コロナショックで金利が急低下した2020年3月がピーク。そこから米国の利上げで長期国債が売られ、2020年3月末から約94%も下落しています。元になる1倍のTLTの最大下落が約−48%なので、「3倍」どころか、ほぼ元本が消えるレベルです。
2026年に入っても逆風は続いています。原油高で物価が下がりきらず、FRB(米国の中央銀行)は2026年9月に3年ぶりの利上げ(政策金利3.75〜4.00%)に踏み切りました。米10年債利回りも5%近くまで上がり(9月下旬時点)、金利が上がると値下がりする長期国債には向かい風です。
TLTとTMFの年別トータルリターン(%・配当再投資)。出典:Total Real Returns(2026年9月時点のデータ)
とくに見てほしいのが2023年と2025年。TLT(1倍)はプラスなのに、TMF(3倍)はマイナスです。元の指数がプラスなのに、3倍版はマイナスという不思議なことが起きるのは、あとで説明する逓減(ていげん)のせいです。
1対10の株式併合で、保有口数が10分の1に
さらに追い打ちをかけたのが株式併合(リバース・スプリット)です。TMFは価格が下がりすぎたため、運用会社のDirexion社が2023年12月に1対10の株式併合を実施しました(2023年12月4日から併合後の価格で取引開始)。10口が1口にまとめられ、1口あたりの価格は約10倍になります。
| 時点 | TMFの価格(併合後の価格に換算) | できごと |
|---|---|---|
| 2020年3月末 | 約421ドル | コロナショックで金利急低下。ほぼピーク |
| 2023年10月末 | 約39.8ドル(実際の取引価格は3.98ドル) | 利上げで長期国債が大きく下落 |
| 2023年12月 | 64.58ドル(12月末) | 1対10の株式併合(12月4日〜) |
| 2026年9月29日 | 26.07ドル | 併合後の水準からもさらに約6割下落 |
TMFの価格推移(月末値・併合後の価格に換算)。出典:Direxion社発表、digrin、stockanalysis.com(2026年9月29日時点)
ワッシーの平均取得単価は約53ドル(併合後ベース)。2023年12月の併合直後は60ドル台まで戻して「ここから回復するかも」と思ったのですが、そこからさらに約6割下落し、現在は26.07ドルです。
株式併合で「さらに損した」と感じた3つの理由
正直にいうと、株式併合そのもので資産の金額が減るわけではありません。10口→1口になっても、1口の値段が10倍になるので、併合した瞬間の評価額は理論上同じです。それでも、塩漬けの痛みがさらに大きくなったと感じた理由が3つあります。
- 併合は「価格が下がりすぎた」というサイン
1口数ドルまで下がったから併合された、ということ。併合後も下落は止まらず、併合後の水準からさらに約6割下がりました。 - 端数(10口未満)は強制的に現金化される
10口に満たない端数は、併合時の価格で自動的にお金に換えられます。売りたくないタイミングで一部の損失が確定することになります。 - 口数が10分の1になり、損失の大きさを実感
証券口座を開くたびに口数が激減した画面を見ることになり、「もう戻らないかも」というメンタル面のダメージが大きかったです。
※証券会社によっては、併合の前後に数日間、その銘柄を売買できない期間が設けられることがあります。併合のお知らせが届いたら、必ず自分の証券会社の案内を確認しましょう。

10こが1こになっちゃうの? お金も10分の1になっちゃうの?

ううん、1こあたりの値段が10倍になるから、その瞬間のお金は変わらないんだよ。でもね、値段が下がりすぎたから「まとめる」ことになったんだ。パパはそこでやめておけばよかったのに、持ち続けて、さらに半分以上減らしてしまったんだよ。
【失敗②】TSLLは最高値で売っていれば+800ドルの利益だった
2つ目の反省はTSLL(テスラ株の2倍)です。TSLLは株価指数ではなく、テスラ1社の株価の2倍の値動きをめざす「個別株レバレッジETF」。ワッシーは30口を取得額308.82ドル(1口あたり約10.29ドル)で持っています。
最高値で売却していたら、いくらの利益だった?
もし高値のタイミングで売っていたら、30口でいくらになっていたのかを計算してみました。
| 売却タイミング | 1口の価格 | 30口の評価額 | 損益 |
|---|---|---|---|
| 上場来高値(2024年12月17日・終値) | 約37.00ドル | 1,110.00ドル | +801.18ドル(+259.4%) |
| 直近1年の高値(52週高値) | 23.74ドル | 712.20ドル | +403.38ドル(+130.6%) |
| 現在(2026年9月29日) | 8.92ドル | 267.60ドル | −41.22ドル(−13.3%) |
TSLL30口の損益シミュレーション(分配金・為替・手数料は含まず)。出典:StatMuse Money、stockanalysis.com
上場来高値の水準で売れていれば+801ドル(約+259%)、直近1年の高値でも+403ドル(約+131%)の利益でした。それが今は−41ドルの赤字。高値からの差は約842ドルにもなります。
※上場来高値の価格はデータ提供元(分配金を調整するかどうか)によって多少異なります。また、「最高値で売る」のは後から見て言えることで、実際にピッタリ売るのはほぼ不可能です。
個別株レバレッジが「今のように」急落する危険性
TSLLの価格は、上場来高値から約76%、直近1年の高値からも約62%下落しています。過去1年のトータルリターン(分配金込み)は−54.47%です(stockanalysis.com・2026年9月29日時点)。
とくに怖いのが1日の下落幅。2026年7月、テスラの決算が市場予想を下回ったことでテスラ株は1日で約15%下落し、TSLLはその1日だけで約29%も下落しました。株価指数のレバレッジETFでは、1日でここまで下がることはめったにありません。
① 1社のニュースで大きく動く:決算・CEOの発言・リコールなど、1社の出来事で株価が大きく動き、その2倍の値動きになります。
② 下がったあと戻りにくい:−50%になると、元に戻すには+100%が必要。さらに逓減で、テスラ株が高値に戻ってもTSLLは高値に戻らないことがあります。
③ 分散が効かない:株価指数なら500社・100社に分散されますが、個別株レバレッジは1社に全額を賭けているのと同じです。

高いときに売っておけばよかった…って、わたしもよく思っちゃいます。どうすればよかったんでしょう?

あとから見れば簡単なんだけど、そのときは「もっと上がるかも」と思ってしまうんだよね。だから、買うときに「〇%上がったら半分売る」「〇%下がったらやめる」と、売るルールを先に決めておくのが大事なんだ。パパはそれを決めていなかったのが反省点だよ。
逓減(減価)のしくみを数字で理解しよう
逓減(ていげん)とは、値動きが上下にギザギザすると、レバレッジETFの価格がじわじわ目減りしていく現象のこと。TMFやTSLLが大きく負けた一番の理由です。かんたんな例で見てみましょう。
| スタート | 1日目(+10%) | 2日目(−10%) | 結果 | |
|---|---|---|---|---|
| 元の指数(1倍) | 100 | 110 | 99 | −1% |
| 2倍レバレッジ | 100 | 120 | 96 | −4% |
| 3倍レバレッジ | 100 | 130 | 91 | −9% |
元の指数は−1%なのに、3倍だと−9%。上がって下がって元に戻るだけの相場でも、倍率が高いほど減ってしまうんです。TQQQのように「長い目で見て右肩上がり」の指数なら上昇の力が逓減に勝ちやすいですが、TMFのようにヨコヨコ〜下落が続くと、逓減がどんどん効いてきます。

行ったり来たりするだけで減っちゃうなんて、ズルいよ〜!

ズルいわけじゃなくて、毎日「3倍」に調整し直すしくみだからなんだ。だからレバレッジETFは「上がり続ける相場」でしか長期保有の意味がない、と覚えておくといいよ。
過去データで見るTQQQ・SOXL:暴落と急回復のくり返し
ワッシーの成績は「たまたま」かもしれないので、公開されている過去データでも確認しておきましょう。
| 年 | TQQQ | SOXL | メモ |
|---|---|---|---|
| 2020年 | +110.1% | +70.0% | コロナ暴落から急回復 |
| 2021年 | +83.0% | +118.8% | 金融緩和で大相場 |
| 2022年 | −79.1% | −85.7% | 利上げで大暴落 |
| 2023年 | +198.0% | +227.0% | AIブームで反発 |
| 2024年 | +58.3% | −12.3% | 半導体は失速 |
| 2025年 | +34.4% | +54.9% | 再び上昇 |
年別トータルリターン(配当再投資)。出典:ChartRow(2026年9月時点)
注目は2022年。TQQQは1年で約8割、SOXLは約86%も下がりました。100万円が20万円前後になる計算です。それでも翌2023年には2〜3倍に戻していて、2022年に売らずに持ち続けた人だけが、その後の回復を受け取れたことがわかります。
レバレッジETFを長期保有するメリット・デメリット
ここまでの実績と過去データをふまえて、長期保有のメリット・デメリットをまとめます。
👍 メリット
- 上昇相場では1倍の何倍ものスピードで増える(SOXLは約5倍に)
- 少ない資金で大きな投資効果が得られる
- 信用取引と違い、追証(追加のお金)がなく、損失は投資額まで
- 米国株口座があれば1口から買える
⚠️ デメリット
- 暴落時は1年で−80%前後まで下がることがある
- ヨコヨコ相場で逓減して目減りする
- 経費率が年0.8〜1.2%前後と高い
- 新NISAの対象外で、利益に約20%の税金がかかる
- ドル建てなので為替の影響も受ける
- 値動きが激しく、メンタルが削られやすい
保有7銘柄の経費率(コスト)比較
| 銘柄 | 内容 | 倍率 | 経費率(年) |
|---|---|---|---|
| TQQQ | ナスダック100 | 3倍 | 0.82% |
| SOXL | 米国半導体株 | 3倍 | 0.75% |
| EDC | 新興国株(MSCI EM) | 3倍 | 1.09% |
| INDL | インド株(MSCI India) | 2倍 | 1.23% |
| TSLL | テスラ個別株 | 2倍 | 0.83% |
| TMF | 米国債20年超 | 3倍 | 0.90% |
| TLT | 米国債20年超 | 1倍 | 0.15% |
出典:stockanalysis.com(2026年9月時点)。経費率は変更されることがあるので、購入前に各運用会社の公式情報を確認してください。
新NISAで人気のオルカンやS&P500の投資信託は、経費率が年0.1%を下回るものがほとんど。レバレッジETFはその10倍前後のコストを毎年払い続けることになります。
長期保有に向く銘柄・向かない銘柄
長期保有との相性(ワッシーの見立て)
- △ まだマシ:ナスダック100などの長期で右肩上がりの株価指数(TQQQなど)。ただし−80%の暴落に耐える前提
- × 向かない:米国債(TMF)。株より値動きが小さい分、上昇力が弱く逓減に負けやすい
- × 向かない:個別株(TSLL)や1つの国・業種(INDL・SOXL)。当たれば大きいが、外れたときの戻りが読めない
TQQQについてもっと詳しく知りたい方はTQQQのメリット・デメリット|長期保有は危険?もあわせてどうぞ。暴落時の買い増しについてはTQQQ・レバナスは暴落時に買い増すべき?で試算しています。
反省と今後の方針:負けている銘柄はいくつか売却して清算します
この記事は、ワッシーにとって過去の反省の記録です。今回の振り返りをふまえて、損失が出ている銘柄を中心に、そのうちいくつかは売却して清算する予定です。
① 売るルールを決めずに買った:TSLLは高値で利益を確定するルールがなく、+800ドルの含み益を手放した
② 「3倍なら何でも増える」と思っていた:株価指数とちがい、米国債(TMF)は逓減に負けやすかった
③ 塩漬けを放置した:株式併合という「警告サイン」が出ても、見直さずに持ち続けた
売却するなら知っておきたい「損益通算」
特定口座で米国ETFを売って損失が出た場合、同じ年に出た株式などの利益や配当と相殺(損益通算)できます。相殺しきれない損失は、確定申告をすれば翌年以降3年間くり越して、将来の利益と相殺することもできます。
たとえば、同じ年にTQQQの一部を売って利益が出ていれば、TMFの損失と相殺して税金を減らせる可能性があります。くわしい条件は国税庁のサイトや、利用している証券会社の案内で確認してください。
レバレッジETFは資産の1割以内のスパイス
今回の7銘柄の合計評価額は約1.4万ドル。ワッシーの資産全体から見ればごく一部です。レバレッジETFはなくなっても生活が困らない金額だけ――これがいちばん大事なルールだと考えています。
目安は資産全体の1割以内。1割なら、2022年のように−80%になっても資産全体へのダメージは−8%程度ですみます。

1割だけなら、もし大きく下がっても夜ふつうに眠れそうです…!

そうそう、それが大事なんだ。眠れないほどの金額を入れると、暴落の底で怖くなって売ってしまう。2022年のTQQQがまさにそれで、底で売った人は2023年の回復を取り逃がしているんだよ。
主役は新NISAの1倍インデックス
ワッシー投資ブログの基本は、あくまで新NISAでのインデックス投資をコツコツ長期で。レバレッジETFは新NISAの対象外なので、非課税のメリットも受けられません。
まずは新NISAの枠で土台をしっかり作り、余裕のある分だけで楽しむ。この順番を守るのがおすすめです。ワッシーの新NISAの実績は50代の新NISA運用実績を公開で紹介しています。
米国ETFも新NISAも、ネット証券1つで管理できる
TQQQなどの米国ETFは、SBI証券や楽天証券などのネット証券で1口から買えます。新NISAの口座と同じ証券会社で管理すると、資産全体のうち何割がレバレッジETFかをひと目で確認しやすくなりますよ。
新NISAの土台づくりと、米国ETFの管理を1つの口座で
- メリット:新NISAのインデックス投信も、米国ETFも、同じネット証券の口座でスマホから管理できる。口座開設・維持費は無料
- 正直なデメリット:レバレッジETFは新NISAの対象外なので特定口座での購入になる。米国ETFの売買には為替手数料や売買手数料がかかる場合がある
- こんな人におすすめ:まず新NISAで資産の土台をつくりたい人/持っている米国ETFを整理・管理しやすくしたい人
※口座開設・維持費は無料です(各社公式サイトより)。どちらにするか迷ったらSBIと楽天の比較記事もどうぞ
塩漬け銘柄をどうするか迷ったら、プロに無料で相談
「損切りするか、持ち続けるか」は、一人で考えるとどうしても感情が入ります。ワッシーも、TMFをずるずる持ち続けてしまいました。資産全体のバランスを第三者に見てもらうのも、ひとつの方法です。
資産配分の不安は、プロに無料で聞いてみよう
- マネイロ:NISA・iDeCo・資産運用の相談がオンラインで何度でも無料。「無理な勧誘はしない」と公式に明記
- 投資のミカタ:中立的なFPが、あなたに合ったポートフォリオを提案。オンラインで完結
- 正直なデメリット:相談は無料だが、金融商品の紹介を受けることもある。納得できないものは断ってOK
- こんな人におすすめ:レバレッジETFや個別株に偏ってしまい、資産全体をどう立て直すか迷っている人
※サービス内容は各社公式サイトで最新情報をご確認ください
レバレッジで失敗しないために読んでおきたい本
ワッシーが今回の失敗をふり返って「もっと早く読み返しておけば…」と思った3冊です。お金の基本・投資と感情の関係・長期投資の考え方を学べます。
『本当の自由を手に入れる お金の大学』:リベ大の両学長の本。「増やす力」の章で、インデックス投資を土台にする考え方がわかります。
『サイコロジー・オブ・マネー』:投資の成否は知識より「行動と感情」で決まる、という本。高値で売れなかった・塩漬けにしたワッシーに一番刺さりました。
『株式投資の未来』:ジェレミー・シーゲル教授の名著。派手な成長株より、長期で持ち続けることの大切さがデータでわかります。
レバレッジETFのよくある質問(FAQ)
- Q1. レバレッジETFは新NISAで買えますか?
- A. 買えません。TQQQやSOXL、TMF、TSLLなどのレバレッジETFは新NISA(成長投資枠)の対象外なので、特定口座などの課税口座で買うことになります。
- Q2. レバレッジETFは長期保有してもいいの?
- A. 「ナスダック100のように長期で右肩上がりの指数」なら長期保有でリターンが出た実績はありますが、−80%前後の暴落を何度も経験する前提です。米国債(TMF)や個別株(TSLL)のレバレッジは、逓減の影響で長期保有に向きにくいと考えます。
- Q3. 株式併合(リバース・スプリット)されると損をしますか?
- A. 併合そのもので評価額が減るわけではありません。ただし、併合は価格が大きく下がったサインであることが多く、10口未満の端数は現金化されて損益が確定します。TMFは2023年12月の1対10の併合後も、さらに約6割下落しました。
- Q4. TSLLのような個別株レバレッジETFは危険ですか?
- A. 1社のニュースで大きく動くため、株価指数のレバレッジETFより値動きが激しくなりやすいです。2026年7月には決算を受けてTSLLが1日で約29%下落しました。買うなら少額にし、売るルールを先に決めておくことをおすすめします。
- Q5. 損失は投資額より大きくなりますか?
- A. レバレッジETFは信用取引ではないので、損失は最大でも投資した金額までです。追証(追加のお金)もありません。ただし、ほぼゼロ近くまで下がる可能性はあります。
- Q6. 損切りした損失は、税金で取り戻せますか?
- A. 特定口座なら、同じ年の株式などの利益や配当と損益通算できます。相殺しきれない損失は確定申告で翌年以降3年間くり越せます。詳しくは国税庁のサイトや証券会社の案内を確認してください。
まとめ:レバレッジETFの失敗から学んだこと
この記事のまとめ
- ワッシーのレバレッジETF7銘柄は合計+4,214ドル(+43.6%)。ただし勝ちは3銘柄だけで、TQQQを除くと−5.9%
- TMFは2020年3月末から約94%下落。1対10の株式併合後もさらに約6割下落し、−51%の塩漬けに
- TSLLは最高値で売れていれば+801ドル。売るルールがなかったため、今は−41ドルの赤字
- 負けている銘柄はいくつか売却して清算予定。損益通算も活用する
- レバレッジETFは資産の1割以内のスパイス。主役は新NISAの1倍インデックス

パパも失敗するんだね。でも、失敗したことをちゃんと書いてるのはカッコいいと思う!

ありがとう。失敗をかくさずに残しておけば、次に同じまちがいをしなくてすむからね。ワッピーも大きくなったら、まずは新NISAでコツコツからはじめようね。
まずは新NISAでコツコツ。口座開設は無料です
- メリット:新NISAのインデックス投信も、米国ETFも、同じネット証券の口座でスマホから管理できる。口座開設・維持費は無料
- 正直なデメリット:レバレッジETFは新NISAの対象外なので特定口座での購入になる。米国ETFの売買には為替手数料や売買手数料がかかる場合がある
- こんな人におすすめ:まず新NISAで資産の土台をつくりたい人/持っている米国ETFを整理・管理しやすくしたい人
※口座開設・維持費は無料です(各社公式サイトより)。どちらにするか迷ったらSBIと楽天の比較記事もどうぞ
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※本記事はワッシー個人の保有実績と公開データをもとにした「反省の記録」であり、特定の銘柄の購入をすすめるものではありません。数値は2026年9月29日時点のもの(ドル建て・為替や分配金は含まず)で、将来の成果を保証するものではありません。レバレッジETFは元本を大きく失う可能性がある商品です。投資は自己責任でお願いします。
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