auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無しの運用状況を、実際の取引画面つきで公開します。当初募集で10万円を申し込み、設定来−7.55%まで下がった2026年10月27日に1万円をスポット購入で買い増しました。
あわせて、自作のお金の勉強ゲームに入れた「レバレッジ実験室」で、日々3倍のレバレッジが相場ごとにどう動くかを実際に動かして測った結果もまとめています。数字を見てから買うかどうか決めたい人向けの内容です。
- 当初募集(10/5)で10万円、設定後の10/27に1万円を追加。平均取得単価は約9,926円
- 基準価額は設定時10,000円から10/23に8,908円まで下げ、10/27は9,245円(設定来−7.55%)
- 日々3倍は「1年で3倍」ではない。横ばいや乱高下では指数より確実に目減りする
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【取引画面】auAMトリプル・NASDAQ100に10万円+1万円を入れました
まずは事実から。楽天証券の特定口座で、2回に分けて購入しています。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1回目 | 2026年10月5日・スポット購入・100,000円(当初申込期間) |
| 2回目 | 2026年10月26日発注 → 10月27日約定・スポット購入・10,000円 |
| 口座区分 | 特定口座 |
| 分配金コース | 再投資型 |
| 証券会社 | 楽天証券 |
| 投資元本の合計 | 110,000円 |
補足すると、当初申込期間は2026年10月5日〜10月14日で、この期間の購入価額は1万口あたり10,000円と決まっています。2回目は設定後なので、発注日の翌営業日である10月27日の基準価額9,245円での約定です。同じ商品でも、申し込む時期で値段の決まり方が違うわけですね。

ねえワッシー、下がってるのにもっと買ったの?下がってるのって失敗じゃないの?

いい質問だね。下がったから買ったんじゃなくて、最初から「少しずつ分けて入れる」と決めていたんだよ。たまたま2回目が安い日になっただけなんだ。

わたしは逆です…下がると怖くなって、買う手が止まっちゃいます。

その感覚はとても正常だよ。だからこそ、買う前に金額とルールを決めておくんだ。決めてから買えば、その日の気分で動かずにすむからね。
auAMトリプル・NASDAQ100の基本スペック【2026年10月最新】
公式の目論見書・運用会社サイトで確認した数字です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | auAMトリプル・NASDAQ100為替ヘッジ無し |
| 運用会社 | auアセットマネジメント |
| 設定日 | 2026年10月15日(信託期間は無期限) |
| 仕組み | NASDAQ100指数(米ドルベース)の日々の値動きに概ね3倍+米ドル/円に概ね1倍 |
| 信託報酬 | 年0.4334%(税込・税抜0.394%) |
| 購入時手数料 | 上限2.2%。楽天証券は無料 |
| 信託財産留保額 | なし |
| 決算 | 年1回(毎年10月14日) |
| 信託金の限度額 | 5,000億円 |
| NISA | 対象外(つみたて投資枠・成長投資枠とも不可) |
| 基準価額 | 9,245円(2026年10月27日) |
| 純資産総額 | 28.86億円(2026年10月27日) |

信託報酬0.4334%って、3倍の商品なのに安くないですか?

よく見ているね。たしかに他の3倍商品より低い水準なんだ。ただ、レバレッジ商品のコストは信託報酬だけじゃないんだよ。先物を使うための調達コストや売買の費用が、基準価額の中に静かに効いてくるんだ。

見えないところでもお金がかかってるんだ…!
【グラフ】設定来−7.55%|どのタイミングで買い増したのか
設定日から10月27日までの基準価額の動きです。
| 基準日 | 基準価額 | 設定時比 |
|---|---|---|
| 10/15 | 10,000円 | ±0% |
| 10/16 | 9,993円 | −0.07% |
| 10/19 | 9,233円 | −7.67% |
| 10/20 | 9,601円 | −3.99% |
| 10/21 | 9,543円 | −4.57% |
| 10/22 | 9,855円 | −1.45% |
| 10/23 | 8,908円 | −10.92% |
| 10/26 | 8,927円 | −10.73% |
| 10/27 | 9,245円 | −7.55% |
設定からわずか7営業日で一度−10.92%まで下げています。ただしこれは異常事態ではありません。日々3倍の商品は指数が1日3%下げれば約9%下げる設計なので、この程度の振れ幅は仕様の範囲内です。驚くかどうかではなく、あらかじめ織り込めているかどうかが問われる商品だと思っています。
10月27日時点の概算損益
| 項目 | 概算 |
|---|---|
| 投資元本 | 110,000円 |
| 概算の保有口数 | 約110,816口 |
| 平均取得単価 | 約9,926円 |
| 10/27時点の概算評価額 | 約102,449円 |
| 概算評価損益 | 約−7,551円(−6.9%) |
※公表されている基準価額から計算した概算です。実際の口数は端数処理で多少前後します。

マイナスなのに、なんで平気な顔してるの?

入れた金額を先に決めているからだよ。この商品はお父さんの全資産のごく一部でしかないんだ。もし全部これにしていたら、お父さんだって平気じゃいられないよ。
【実測】レバレッジ実験室で分かった「3倍=3倍にならない」6つの相場
自作のお金の勉強ゲーム「サイコロ de マネーラボ」にレバレッジ実験室という機能を入れています。相場の動き方を選ぶと、指数そのものと、レバナス(2倍)・auAMトリプル(3倍)・4.3倍ブルの1年後を並べて比べられるものです。投資額100万円で実際に動かした結果がこちら。
① 右肩上がり(毎日+0.1%×250日)

指数は+28.4%、3倍は+110.5%。単純に3倍した185.2万円を超えて210.5万円になりました。上がり続ける局面では複利が味方して倍率以上に増えることがある、というのがレバレッジの夢の部分です。ただしこれは「毎日プラス」が250日続いた場合の数字で、現実の相場でまず起きないことは押さえておきたいところです。
② じわじわ下落(毎日−0.1%×250日)

指数が−22.1%で済むところ、3倍は−53%。半分以下になります。下げが続く相場では、損切りルールを持たない長期保有はかなり危険です。
③ 横ばいで乱高下(+3%と−3%を交互に40日)

ここが一番大事な結果です。指数はほぼ元通り(−1.8%)なのに、3倍は−15.1%も減っています。これが減価(逓減)と呼ばれる現象。毎日倍率をリセットする仕組みなので、上下を繰り返すほど削られていきます。
④ 20%下げて元に戻る(V字)

指数はぴったり±0%に戻っても、3倍は−1.6%で元本割れのままです。「いつか戻る」が通用しにくいのがレバレッジ商品だと分かります。
⑤ 1日で−10%の暴落

1日の暴落は、減価の理屈とは関係なくそのまま3倍で効きます。指数−10%に対して3倍は−30%。理屈の上では、指数が1日で約33%下げると基準価額はほぼゼロになります。
⑥ 2022年のような下落相場(1年で約−33%)

指数−33%に対して3倍は−74.5%、4.3倍にいたっては−87.9%。実際にNASDAQ100は2022年にこれに近い下げを経験しています。この年に3倍商品を持っていたらどうなるかは、買う前に必ず想像しておきたいところです。
6つの相場をまとめると
| 相場シナリオ | 指数(1倍) | 2倍 | auAMトリプル相当(3倍) | 4.3倍 |
|---|---|---|---|---|
| 右肩上がり | +28.4% | +63.2% | +110.5% | +188.7% |
| じわじわ下落 | −22.1% | −40.0% | −53.0% | −66.4% |
| 横ばいで乱高下 | −1.8% | −7.1% | −15.1% | −28.7% |
| V字で元に戻る | ±0% | −0.7% | −1.6% | −3.7% |
| 1日で−10% | −10.0% | −20.0% | −30.0% | −43.0% |
| 2022年型の下落 | −33.0% | −57.9% | −74.5% | −87.9% |

④がどうしても分かりません…V字で元に戻ってるのに、なんでマイナスなんですか?

レバレッジで一番つまずきやすいところだね。毎日「その日の3倍」にリセットされるから、下がった後に同じ%だけ上がっても元に戻らないんだ。100円が20%下がると80円、そこから20%上がっても96円だよね。倍率が大きいほど、この差が広がっていくんだ。

そっか!下がったあとは、もっといっぱい上がらないと戻らないんだね。

そのとおり。だから「上がるか下がるか」だけじゃなく「どう動くか」が結果を決めるんだ。ここが普通のインデックス投資と一番違うところだよ。
【おまけ】ランダムな1年を4回まわしてみた
同じ条件(年率25%くらい動く1年)でも、結果はここまで散らばります。




| 回 | 指数(1倍) | auAMトリプル相当(3倍) |
|---|---|---|
| 1回目 | −9.9% | −40.9% |
| 2回目 | −1.0% | −19.5% |
| 3回目 | +52.1% | +194.6% |
| 4回目 | +5.2% | −2.0% |
注目したいのは4回目です。指数は+5.2%とプラスなのに、3倍は−2.0%のマイナス。「指数が上がれば3倍も上がる」とは限らない、という実例になっています。
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【資産公開】ポートフォリオ全体から見たレバレッジ商品の位置づけ
ここまで読んで「そんな危ない商品を買っていいのか」と思った方もいるはずです。大事なのは全体のどこに置くかなので、資産全体も出しておきます。


| 区分 | 時価評価額 | 評価損益(率) |
|---|---|---|
| 投資信託 | 14,413,245円 | +5,499,008円(+61.68%) |
| 米国株式 | 2,025,767円 | +584,763円(+40.58%) |
※2026年10月28日時点。投資信託の上位はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)19.91%、eMAXIS Slim 全世界株式 16.58%、楽天・シュワブ・高配当株式 15.54%と、インデックスと高配当が土台になっています。auAMのレバレッジ系は合わせても数%です。
一方で米国株式のほうはプロシェアーズ・ウルトラプロQQQ(TQQQ)が68.68%を占めていて、こちらは前月比−7.11%。レバレッジ商品は月単位でも平気でこのくらい動きます。

土台がちゃんとあるから、ちょっとだけ冒険できるんだね。

そのとおりだよ。順番が逆だと危ないんだ。まずインデックスで土台をつくる。レバレッジは、最悪ゼロになっても生活が変わらない金額だけにする。この順番だけは守ってほしいな。
auAMトリプルを買う前に決めておきたい3つのルール
ここまでの数字を踏まえて、私が実際に決めていることです。
- ① 全資産に対する上限比率を先に決める:増えたからといって比率を上げない。減っても追加しすぎない。私はレバレッジ系を全体の数%に抑えています
- ② 出口を先に書いておく:どうなったら利確するか、どこまで下げたら手放すか。下がってから考えると、ほぼ動けません
- ③ 特定口座で買う:NISA対象外なので選択肢はありませんが、損失が出たときに他の利益と損益通算できるメリットがあります

初心者のわたしでも、1万円くらいなら試してみていいんでしょうか?どこで買えばいいのかも分からなくて…

まずは土台のインデックス投資ができているか確認してからだね。そのうえで「ゼロになっても困らない額」なら、少額で値動きを体験するのはいい勉強になるよ。auAMトリプルは当初からSBI証券・楽天証券・マネックス証券で取り扱われていて、SBI証券と楽天証券なら買付手数料もかからないんだ。
- SBI証券:投信の買付手数料が無料。auAMトリプル・NASDAQ100も当初募集から取り扱い
- 楽天証券:同じく買付手数料無料。スポット購入は100円から1円単位で、少額で試しやすい
- 正直なデメリット:レバレッジ商品はNISAで買えません。特定口座になるので利益には約20%課税されます
こんな人におすすめ:まずは1万円などの少額でレバレッジ商品の値動きを体験してみたい人。※手数料・取扱状況は2026年10月時点。最新情報は公式サイトでご確認ください
よくある質問(FAQ)
- QauAMトリプル・NASDAQ100はNISAで買えますか?
- A
買えません。運用会社のリリースに「当ファンドは、NISAの対象ではありません」と明記されています。つみたて投資枠・成長投資枠のどちらも対象外で、特定口座か一般口座での購入になります。
- Q1年持てば指数の3倍になりますか?
- A
なりません。3倍なのは「日々の値動き」に対してです。レバレッジ実験室の結果でも、指数が+5.2%の年に3倍商品が−2.0%になったケースがありました。期間が長くなるほど、単純な3倍からはズレていきます。
- Q楽天証券の購入時手数料はいくらですか?
- A
0円です。目論見書上の上限は2.2%ですが、楽天証券は取り扱うすべての投資信託で買付手数料を無料にしています。SBI証券・マネックス証券も同様です(2026年10月時点)。
- Qレバナス(2倍)とどちらがいいですか?
- A
どちらが優れているかではなく、耐えられる下げ幅で選ぶものだと考えています。2022年型の下落では2倍が−57.9%、3倍が−74.5%でした。この差を見て「3倍でも持ち続けられる」と思えるかどうかが判断材料になります。
- Q積立とスポット購入、どちらがいいですか?
- A
減価のクセを考えると、一度に大きく入れるより分けて入れるほうが取得単価は平準化されます。ただしレバレッジ商品は積立であっても元本割れが長引くことがあるため、「分ければ安全」ではない点には注意が必要です。
- Q下がったら買い増していいですか?
- A
あらかじめ買い増しの計画を決めていたなら問題ありません。問題なのは、下がってから慌てて計画を変えることです。私の場合は最初から2回に分ける予定で、結果的に2回目が安い日になりました。
まとめ:数字を見てから決めればいい
- 当初募集で10万円、10/27に1万円を追加。平均取得単価は約9,926円で、現在は設定来−7.55%の水準
- 日々3倍は「1年で3倍」ではない。横ばい・乱高下・V字では指数より確実に目減りする
- 2022年型の下落では3倍商品は−74.5%。ここに耐えられる金額かどうかが全て
- 土台はインデックスと高配当。レバレッジはあくまで余力の一部にとどめる
レバレッジ商品は「危ないから近づくな」でも「夢があるから買え」でもなく、クセを数字で理解してから、自分で決めるのが一番だと思っています。この記事の数字が、その判断材料になればうれしいです。
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